「虹の戦士」という本の中に、短いバージョンの虹の戦士の
お話が載っています。
この部分は、北山耕平さんの「あとがきにかえて」の一部となっています。
少しずつお話を暗記して、子供たちの前でストーリテリングしてみたくなりました。
2番目の部分をご紹介します。
「われわれの一族にはこんな話しが伝わっている。
焚き火の火でも見つめながら、聞いてもらいたい。
いつとはわからないが、これはこれから起こることの話しだから、
注意して聞くがいい。
いずれ、動物たちが姿を消しはじめるだろう。
人びとはオオカミの姿も目にすることがなくなる。
熊も、鷲も、見なくなるだろう。」
伝説は、前の時代を生きてきた、先祖の叡智が込められている。
古いものに敬意を持たなくなった私たち現代人にとって、
伝説は生活に必要の無いものとして、捨て去られて来た。
争うことだけを優先し、自分の所有物を増やすことだけに注力してきた、
私たちには、伝説を読み説く能力は、忘れ去られた未開の能力。
自然の警鐘に対しても、感知する能力が劣化した現代人。
もう一度子供になって、古代から伝わる、地球の叡智を学び始める時が来た。
新たな時代の幕開けとして、自然の大きな輪を考え直すことが
求められているように感じる。
生きている動物を見ることは少なくなっているけれど、
生きていくためには、動物や植物の命を頂いていることを自覚することが大切。
大きな輪の循環の上に成り立っている自然のルールについて、
真摯に考えてみることが必要になってきている。
伝説の叡智から、大切なメッセージを受取るためには、
自分自身が子供のような、素直な気持になることが必要だと、私は思っている。
祖先の警鐘が、鳴り響いていることを、出来るだけ早く知るためにも。
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