「チュプカ ワ カムイラン
イワ ニ テツカ オレゥ
イワ トゥイサム エータンネ マヌ アーヌン」
机や木でリズムをとりながら、歌い続けるアイヌの輪唱(ウポポ)は、
いつまでも歌い続けたいくらいの、心に優しいリズムでした。
12人の一人ひとりが、思い思いに歌い始め、
輪唱がつくりだす声の調和に、心が踊りだす感覚を感じました。
7歳のエミと一緒に、葉山の少し先にある「空屋」で開催された、
音を楽しむワークショップに参加した。
5人の小学生と7人の大人が参加するイベントは、
まず、ひょうたんに穴を3つ開けて、オカリナをつくるワークショップから始まった。
子どもたちは、思い思いの絵を書いて、
自分だけのオカリナをつくりあげていた。
なかなか音が出ないようだったけれど、
音の出し方を教わりながら、楽しそうに練習している姿を見ていると、
僕も楽しくなってきた。
オカリナが出来あがった後は、イカッペ フトシさんによるウポポ練習会だ。
歌詞を見ながら、みんなで「チュプカ ワ カムイラン」という歌を練習した。
同じ歌を、何回も何回も歌い、すこし慣れて来たときに、輪唱が始まった。
「カエルの声が。。。」と同じ様に、出だしを少しずつ変えながら、
輪唱するのがウポポの歌い方のようだ。
輪唱が始まると、いままでになかった、歌の共鳴がおこり、
心がどんどんワクワクしてきた。
机を叩いてリズムをとっている手が、痛くなるほど夢中になって、
ウポポを歌い続けた。
輪になって座って、輪のように続く歌を歌うこと。
輪は、始めも終わりもありません。
フトシさんが、時々奏でる鶴の鳴き声が、
ウポポの調べに大自然のスピリットを吹きこんでいるように感じました。
楽しい体験の場を提供してくれた、フトシさんと、参加者全員に感謝しています。
夜のライブでは、アイヌの歌と沖縄の歌のコラボレーションがありました。
そして、幸運にも、沖縄の踊りを教えてもらいました。
沖縄のリズムに、身体が自然に反応することを体験し、
自分自身に対する驚きを手にいれました。
輪になって歌い、輪になって踊ることが、
心の中の自然と調和するための、一つの基本になるように思います。
最近のコメント