夜の雲につつまれて、心になにかがおりてくる。
この香りは、とってもなつかしい想い出の香り。
その中に感じるものは、子どもに感じた香り。
空気の香りというよりは、身体の中で覚えてる、
心の自分の素直な香り。
夜の雲につつまれて、心になにかがおりてくる。
この胸の痛みは、とてもなつかしい想い出。
背筋をピンと伸ばしきり、胸を広げて歩いた時の、
想い出の痛みを感じてる。
夜の雲につつまれて、心になにがかおりてくる。
からだが自然に軽くなる。
からだのまわりは、ダウンジャケット。
空気を羽織っているような、フワフワとしたやさしい感触。
あったかい、聖なる空気につつまれて幸せ。
夜の雲につつまれて、心になにかがおりてくる。
この優しさは、なんだろう。
空一面、柔らか雲から感じるものは、
全てを忘れ、全てを思い出す聖なる力。
雪がゆっくり降るように、空から天使が降りてくる。
そんな予感に心が踊る。
夜の雲につつまれて、心になにかがおりてくる。
この雲の向こう側、全てはいつもの夜の空。
いつもの位置に星が輝き、いつものように月が流れる。
空の向こうが、永遠に変わりませんように。
夜の雲の海の上、天使たちが集まって、
なにやら相談をしているみたい。
あの子の夢に出かけてみたい、
あの子の夢でお話したい。
とっても大切な、あなたへのメッセージをたずさえて、
天使が空から降りてくる。
やさしい雲に出会ったら、
僕のことを思い出してほしい。
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