「アイヌ ネ ノ アンアイヌ」
この言葉に「アイヌと古代日本」という本で出会った。
北海道平取町ニ風谷の菅野茂さんの好きな言葉として、藤原久和さんにより紹介されていた。
「より人間らしい人間」という意味であり、そのメッセージには次のような思いがこめられている。
「悪は善に、善はより善に努力するために、許された時間が生涯。
個々の能力を最大限に発揮して、人も神も望ましい像を追い求め続けること」
もしも、私の周りに、このようなすばらしいメッセージを伝えてくれる長老がいたならば、
もう少し早く、自分の能力を最大限に発揮して、より早く自分の望みに素直に歩めただろう。
もしも、私の周りに、このようなすばらしい生き方をしている人がいたらなば、
自分の歩むべき道を探し迷う時間が少なくてすんだだろう。
もしも、今日の日に、このようなすばらしい言葉に出会わなければ、
昨日と同じ一日を浪費していたことだろう。
良い言葉に出会うためには、自分自身が誤った行ないを経験し、比較でする下地を作ることが必要。
過去のいろいろな失敗は、新しく出会うメッセージを、よりキラキラしたものにするための準備だと思う。
「より人間らしい人間」になるために、今日からどんなことを実行していけば良いのだろう。
毎日、まいにち、継続して成長していくことが、
生涯という時間を長く、楽しく使うための叡智のように思えてきた。
「アイヌ ネ ノ アンアイヌ」という言葉を、口にする度に、自分に問いかけてみる。
私たちは、人間らしく生きるために、何をすれば良いのだろうか。
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