エリコ・ロウさんの「聖なる旅の教え」のなかに、ストーリ・テリングで伝える
叡智についての解説がのっていた。
「目に見える物質的世界でのみ生きるのではなく、神々や自然の精霊、
祖先の霊が棲む自然界や精神世界を尊重するネイティブ・アメリカンの文化にあって、
人々が生活体験で得た悟りや祖先からの叡智が、分かるべき人だけに分かるように、
神話や動物の寓話、冒険談など、様々な物語に託されて伝えられてきたのは、
欧州大陸の森林地帯で発展したケルト族の伝統と酷似している。」
古代の人々にとって、子孫である私達にむけて発せられたメッセージには、
偉大な愛が込められていると、私は感じている。
そのメッセージを、分かるべき人が読み取り、出来るだけの行動をすることが、
祖先の愛を受取り、そして、未来の子孫へのメッセージを伝える役割だと思う。
言い伝えが途切れ始め、人と自然の協調関係が崩れ出し、
自然の異常が増加しているように感じてきた。
古代からの言い伝えを、ストーリテリングという形で、伝承している
尊敬する方々のメッセージを、私達が読み取り、
次のストーリテラーに渡すことが大切だと思う。
文字と言う文化ではなく、言葉に魂を込めて語る、口承文化を広めていきたい。
自分のまわりでも、子供への読みきかせ、ストーリテリングを志す人が増えてきた。
しかし、形だけの読み聞かせではなく、偉大な祖先の叡智の伝承としての読み聞かせを、
未来を引き継ぐ、小さな子供たちへの愛の実践として広めていきたいと思っている。
祖先の叡智を、未来の子供たちにつたえる、虹の架け橋としての、
私のミッションを達成するためにも、ストーリテリングを大切にしていきたい。
コメント